写経のご案内|愛知県岡崎市で写経体験ができるお寺「是字寺 龍海院」
写経syakyou
こころを調え、己を見つめ直す時間
龍海院では、月に何度か写経を体験できる機会を設けております。
写経を習慣的に行う方はおそらくここ近年では少ないかと思います。
しかし、仏様のお言葉を書き写すことは、
仏様の御心に寄り添い、己との対話を行う時間となります。
喧騒から少し離れ、じっくりと自分と向き合う時間がこの時代には真に必要なのだと感じます。
とは言え、難しく考えず、
時にはゆったりと自らを見つめ直す時間として筆をお取りいただけましたら幸いです。
写経の歴史history
始まりは六七三年、
天智天皇の時世
写経とは、「経典を書き写すこと」です。
当時の僧侶たちにとって、写経は修行や研究の一種であったとも言えます。
その歴史は中国から伝わり、日本では天武天皇の時世を創始としています。
写経生と呼ばれる専門の職業が存在し、誤字や脱字があると罰金が発生するほどの厳しい職でありました。
昔は印刷技術が無かったため、このような職業が存在し得ましたが、現在はデータで全てが保管できるようになったことで、いつしか写経生の必要も、写経をする習慣も失われてしまったのです。
また、現在の写経の目的も大きく変わったと言えます。非日常を味わうための手段ともなり得てきています。
始める理由はなんであれ、真の目的を知った上で行うことで、より写経の魅力を感じていただけるのではと思っています。
写経の目的purpose
日々のせわしい日常から離れて
写経の真の目的は、
「仏教を広めること」でありました。
仏様のお言葉、経典を書き写すことによって、功徳を経て、浄土に渡れるとも言われております。
現在の写経の目的は少しずつ変わってはきていますが、今昔と
もに「自信を見つめ直すこと」
そして、「心の浄化」であることは変わりません。
脳の活性化
心と身体の浄化
己との対話
功徳をいただく
当日の流れflow
01/06
水で清めるcleanse the body
まずは手水でお清めを。
心と身体の穢れを落とし、写経の準備を整えます。
左手、右手、口、柄杓の柄の順に清めてゆきます。
02/06
墨をすり、お経を唱えるrub the ink stick on the ink stone and
recite the sutras
姿勢を正し呼吸を整えたら、手を合わせて一礼を。
硯に清水を入れ、静かに墨をすりましょう。
再び手を合わせ、これから書き写すお経を唱えます。
03/06
書き写すcopy sutra with ink and an ink brush
再び姿勢と呼吸を整えたら、表題から一点一画丁寧に書き始めます。
願文(がんもん/ねがいごと)があれば、本文の後に書き足します。
最後に名前を書き、終わりに「謹写」と書き記します。
04/06
お経を唱え、一礼recite the sutras and
bow once
全て書き写せたら、最後に再度手を合わせてお経を唱え、一礼をします。
05/06
納経するdedicate the syakyou
書き終わった写経はお寺に奉納いただきます。
皆様が一字一字心を込めて写されたお経はしっかりと祈りを込めて納経いたします。
06/06
お抹茶とお菓子enjoy the Matcha and sweets
終わりましたらお寺よりお抹茶とお菓子をお出ししております。
ゆっくりとお過ごしになってください。
体験してみるexperience
- 日時
- 年4回開催(4月・6月・8月・10月)
午前10時〜12時
- 料金
- 1,000円
お抹茶とお菓子が付きます
- 持ち物
- 習字道具
- ご予約〆切
- 3日前までにお願いいたします
龍海院の写経会には毎回多くの方にご参加いただいております。老若男女関係なく、ご興味のある方でしたら歓迎しておりますので、どうぞご友人同士でもご参加くださいませ。
写経が終わりましたらお抹茶とお菓子を味わっていただきながらごゆっくりお過ごしいただけます。
お子様連れの方もご参加いただけますので、
是非小さな頃から日本の文化、禅の歴史に触れる機会を設けてあげてください。
坐禅
禅の教え、こころ静かに
曹洞宗では、坐禅をすることが悟りであり、仏の修行である、とされています。
悟りと修行は一つのものであり、切り離すことはできない、と。
坐禅をすることこそが、仏の姿であり、心なのです。
幾人もが修行を行ってきた龍海院の歴史ある坐禅堂で御仏の心に身を委ねます。